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Whiplash Audio TWag V3を買った話

移転しました。

 

はい。久々?に既製品?のイヤホンケーブルのレビューです。しばらくずっと自作ケーブルばっか作ってたので既製品を買うのは久々です。

先日ZhiYinのZ5000のご紹介をしましたが、その記事の中で「こやつには銀線が合いそうだ」と感じたので、急遽銀線のケーブルを試聴&購入しようと思い、エイヤに向かいました。

したらですよ。ジャンクで「Whiplash Audio TWag v3」が転がってたんですわ。ジャンク理由をまとめると、

1.MMCXコネクタ破損(リング外れ)

2.コネクタ改造済み(前所有者)

3.ケーブルにベタつき

こんな感じでした。端的に言うなれば、「線は生きてるから自分でばらせる人は買ってね」って感じですよ。これが20k円ぐらいで売ってました。…いや高いだろ。どう考えても高いだろ。流石にこの値段で買うやつはいないだろ……

・・・ここに居たんですねえ、はい。理由としては今日中に欲しかった(時間と金は変えられない)ってのと、「私がこのケーブルを救ってやらねば!」という慈悲深い心が動いてしまったってとこですね。皆さんは気をつけましょうね(自戒)。

てなわけでコネクタ、プラグ、透明の熱収縮チューブ、ハンダ等を補充して帰宅。ぺぺっと弄りました。しかし驚きました、前所有者、流石にこれはケーブルがかわいそう…ってなる感じで、コネクタの中でカビがこんにちはしてたり、ホットボンドが漏れ出したのを処理してなかったり、プラグ側も線材にダメージが来そうな感じで処理されていたり…結構ひどい有様でした。救って良かった。

というわけで完成品はこちら。

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久々にまともなケーブルでハンダ付けしましたね。やりやすさに驚きました。だってハンダがのるんですよ…()

さて、ケーブルのレビューですが、この通りコネクタ、プラグ、ハンダ等を変えてしまってるので音が100%変わってます(純正はVIABLUEプラグだし)。そして私は純正品(ノーマル)の状態の音を聴いたことがないので、オフセットをとることもできません。なんで結論から言うと、このレビュー、だいぶ参考にならない可能性があります(というかならない)。その点を何卒ご了承くださいませ。

そもそもこのケーブルに使われてる線材って何なん?って調べてみたところ、こんな文書が出てきました。抜粋します。

銀線イヤホンケーブルの究極系
Whiplash Audioとは、世界的に評判の高いハイエンド・オーディオケーブルを提供するメーカーで、特にイヤホンケーブルに関しては、その類稀な音は多くのオーディオファンを魅了し、他メーカーの追随を許しません。

"The Wire Silver(ag)"、TWagは、最新の技術により産み出された純度99.99998%の「CFDCT-UP-OCC」純銀線を使用。
独自のCryoFreeze™技術により、分子配列の歪みを取り除く超低温でのCryo(クライオ)処理が施されており、通常のOFCや銀線に比べ、より高速でクリアな電気信号の伝送を可能にしています。

本製品「Twag v3」は最新モデルであり、非常に評判の高い「Twag v2」をさらに進化させたモデルです。
「Twag v2」の製作より2年、本ケーブルの完成までには、数多くの試作品の作製・試験と膨大な予算を投じ、そのクオリティを限界まで追求しました。
材質はTWag、「CFDCT-UP-OCC」純銀線を用い、その使用量も「Twag v2」に比べ55%も向上。

『"The Wire Silver(ag)"、TWagは、最新の技術により産み出された純度99.99998%の「CFDCT-UP-OCC」純銀線を使用。
独自のCryoFreeze™技術により、分子配列の歪みを取り除く超低温でのCryo(クライオ)処理が施されており、通常のOFCや銀線に比べ、より高速でクリアな電気信号の伝送を可能にしています。

 

…クライオ!オカルト!ついに私の家にオカルト要素が!

まあ私の場合自宅でクライオ処理できるのでどうでもいいんですが…

それはおいておきまして。とりあえず「純度高い銀を使ってるんだなあ(鼻クソホジー)」って感じですね。音良さそう。

……今更ながら、私、銀線嫌いなんです。こういうこと言うと「銀線をバカにするのか!」「銀線に謝れ!」「お前なんかが銀線語るんじゃねえ!ホットボンドお前の耳に詰め込むぞ!」と各方面から糾弾されそうですが、このブログの読者の方々は「知ってる」「まああなたならそうでしょうね」「それよりラーメン食いに行かない?」とか仰る方々ばかりですので助かりますね。というわけで銀線は嫌いです。ラーメンは大好きです。

てなわけで、そこまで大きな期待をこのケーブルにしてなかったんです。「まあそこそこ使える音ならいいわ」ってぐらいな感じでした。さて、導通チェックはできたし音出してみっか。

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試聴環境はSL-S30KAI→このケーブル→ZhiYin Z5000です。ここでもイヤホンの値段よりケーブルのが高いという逆転現象がおきていますね。仕方ない。ケーブルが高いんじゃなくてイヤホンが安すぎるんですわ。

音の感想です。とりあえずローが出るわ出るわ。ほんとに銀線か?ってくらいどんどん出てくる。どんくらい出るかって、この私がローが出るって言うレベルです(伝われ)。そうだなあ、コンパニのプレスレベルで出てきます(わけがわからない)。でもやっぱり銀線だからキレが良いというか、パンチが良いというか。結構癖になるなあという印象です。

ハイはよくわかんない。出てるんだけど銀線のようなギラギラなハイじゃなくてどちらかと言うと私の好きなわきまえたようなハイでGoodです。コレはイヤホンの表現力によるところも多いのでなんとも言えませんが、Z5kで聴いてる限りは余り出ている印象がないです。何度も言いますが私は好みです。

ミドルは、こうなんか、語彙力がなくなる感じでいいです(適当)。

気持ちボーカルが遠い気がします。どちらかと言うと遠いというか周りの楽器が前に出てるといったほうが良いでしょうか。

特に大きな破綻がないなあというのが正直な感想です。相性がいいだけかもしれませんが余り問題点も見つかりません。取り回しもいいですしね。見た目もよろしい(木のスライダーとか)。

全体的にとてもいいケーブルだと思います。みなさんも是非機会があれば聴いてみてください。今は中古しか出回ってない(もしくは新品を買うしかない)はずなので難しいかもしれませんが・・・。

またなんか気づいたことがあれば追記します。こんなこと言って追記した記憶が無いんですがね。ではまた。